2007年 06月 25日
貝三昧 |
「牡蠣は『R』がつく月に食す」と言う。
September&October、November、
December、January、February、March、
そしてApril。4月になると、もう終わりの季節。
ラストスパートとばかり、昼も夜もひたすら牡蠣。
お目当ては、「ブロン」。ブルターニュ地方の
ブロン川河口でとれる丸く、平らな牡蠣である。
日本で牡蠣は「海のミルク」に例えられる。広島、三陸、能登産。そして夏場の岩牡蠣も秀逸。たまらない。大好物!! だけど"フランスモノ"をいただくと、牡蠣に対する概念が一新されるから面白い。濃厚さが魅力の日本産もいいけれど、「ブロン」を筆頭にフランス産もまた味わい深い。さらりとのどをすべり落ち、口のなかにほのかで品のよい甘さがふわっと残る。柔らかさ、まろやかさを楽しむなら、後者かもしれない。そのときの気分で食べ分けしたいもの。
当然、一緒にいただく飲み物にも影響が!? フランスワイン「シャブリ」もいいけれど、「ブロン」、しかも、その中で最上級の「ヌメロ・アン(NO1)」なら「サンセール」をあわせるのが好き。さらっとした飲み心地が◎。飲み終わった後、口の中に残る甘重さがない。もちろん、ほかのフランス牡蠣にも好相性。店の外では、牡蠣の測り売りも。「今日はいくぞ~!」の皆さん。「ほら、これならいいだろ~」と、自信たっぷりのショップスタッフ。真剣勝負の攻防戦!?が繰り広げられている。
ちなみに「牡蠣むき職」は、スイスとの国境に近いサヴォア地域の出身者が多い。海とはまったく関係ない方々が、この職につく理由は簡単。雪山で鍛えられ、寒さに強いからだそう。パリの過酷な労働に耐えられるのにも、そんなワケがある。仕事のない時期、出稼ぎでパリを訪れるのだとか。牡蠣といえば、贅沢品。「持つべき人ともたざるべき人」。お洒落なだけでないパリ・ブラッスリーの現実が垣間見られる。
牡蠣と並び、パリでいただく好物の貝といえば「ムール」。ここでは希少がらず、ワシワシといくのが流儀!?
鍋一杯こんもり運ばれてくる風景は圧巻ベーシック中のベーシック「ムール・キャセロール」をいただく。「キャセロール」とは、仏語で「ふた付きの厚手鍋」の意。白ワインとバターで調理したシンプルなタイプが好き。専門店でなくても、ブラッスリーにいけば、たいていムールはいただけるものの、どこでもすぐみつかり、日常的にフツウにいただくなら。「LEON」へ。ここベルギー発のムール貝専門チェーン店にも、また、街のドラマがありそう。
時間と経済が許すなら、次回はベルギーへ足を伸ばしたい。そんな気にさせてくれるのにも、「ゴハン」の威力!チョコレートも有名。こんな発想で旅先を決めるのは、食いしん坊の証拠?
September&October、November、
December、January、February、March、
そしてApril。4月になると、もう終わりの季節。
ラストスパートとばかり、昼も夜もひたすら牡蠣。
お目当ては、「ブロン」。ブルターニュ地方の
ブロン川河口でとれる丸く、平らな牡蠣である。
日本で牡蠣は「海のミルク」に例えられる。広島、三陸、能登産。そして夏場の岩牡蠣も秀逸。たまらない。大好物!! だけど"フランスモノ"をいただくと、牡蠣に対する概念が一新されるから面白い。濃厚さが魅力の日本産もいいけれど、「ブロン」を筆頭にフランス産もまた味わい深い。さらりとのどをすべり落ち、口のなかにほのかで品のよい甘さがふわっと残る。柔らかさ、まろやかさを楽しむなら、後者かもしれない。そのときの気分で食べ分けしたいもの。
当然、一緒にいただく飲み物にも影響が!? フランスワイン「シャブリ」もいいけれど、「ブロン」、しかも、その中で最上級の「ヌメロ・アン(NO1)」なら「サンセール」をあわせるのが好き。さらっとした飲み心地が◎。飲み終わった後、口の中に残る甘重さがない。もちろん、ほかのフランス牡蠣にも好相性。店の外では、牡蠣の測り売りも。「今日はいくぞ~!」の皆さん。「ほら、これならいいだろ~」と、自信たっぷりのショップスタッフ。真剣勝負の攻防戦!?が繰り広げられている。
ちなみに「牡蠣むき職」は、スイスとの国境に近いサヴォア地域の出身者が多い。海とはまったく関係ない方々が、この職につく理由は簡単。雪山で鍛えられ、寒さに強いからだそう。パリの過酷な労働に耐えられるのにも、そんなワケがある。仕事のない時期、出稼ぎでパリを訪れるのだとか。牡蠣といえば、贅沢品。「持つべき人ともたざるべき人」。お洒落なだけでないパリ・ブラッスリーの現実が垣間見られる。
牡蠣と並び、パリでいただく好物の貝といえば「ムール」。ここでは希少がらず、ワシワシといくのが流儀!?
鍋一杯こんもり運ばれてくる風景は圧巻ベーシック中のベーシック「ムール・キャセロール」をいただく。「キャセロール」とは、仏語で「ふた付きの厚手鍋」の意。白ワインとバターで調理したシンプルなタイプが好き。専門店でなくても、ブラッスリーにいけば、たいていムールはいただけるものの、どこでもすぐみつかり、日常的にフツウにいただくなら。「LEON」へ。ここベルギー発のムール貝専門チェーン店にも、また、街のドラマがありそう。
時間と経済が許すなら、次回はベルギーへ足を伸ばしたい。そんな気にさせてくれるのにも、「ゴハン」の威力!チョコレートも有名。こんな発想で旅先を決めるのは、食いしん坊の証拠?
by Balleta_la_reie
| 2007-06-25 10:49
| イタリア&フランス。学びの欧州