2008年 04月 06日
四季の彩り、森羅万象を食に託す |
桜の季節、お花見の季節。
ふと、ちらし寿司が食べたい~、気分に!
イメージは「春の風景」。錦糸卵(菜の花)、
菜の花の葉(芽吹く緑)、マグロとイカ、
干ししいたけで色とりどり、華やかに。
下味のついた具材一つ一つが酢飯と一体になり
見て楽しく、味のハーモニーを奏でる。
気分&材料次第。何気ない具の取り合わせ。
でも、そこには意外な背景が!
昔から日本では太陽の動きから連想して
四季を色で表現する風習があった。
「青」は、太陽が東から昇る爽やか風景=春。
「赤」は、太陽が真上に来る南中→暑い=夏。
「白」は、太陽が西へ沈む=秋。
「黒」は、太陽が沈み暗くなる風景=冬を指す。
そして、太陽を表す「黄色」で「宇宙全体」を
いただくという説があるとか。
四季の彩り&森羅万象。日本人の美意識と精神が「ちらし寿司」に込められているんですね。
それぞれの国や地域には、食物が育つ環境に呼応した食文化があるのも、見逃せません。世界各地、自然の恵みがもたらす食材を、「風土」に合わせていただく。そこには、その土地で健やかに暮らすための知恵が込められている気がします。
香辛料の産地は、暑い地域。唐辛子は、中南米の高地が原産。成分のひとつ=カプサイシンは、血行促進&食欲増進、発汗を促す作用がある。 炭水化物の消化を促し、エネルギー補充にも一役買っいます。ターメリックや胡椒などのスパイスも、インドなどの暑い場所が原産地。そして、それら材料を使い、「薬」ともいえる料理がカレー。伝統食には、その土地にあった「身土不ニ」の英知が隠されています。
食材そのものに目を向けても、健康を維持するための「自然の恵み」が満載!南国で採れるトロピカルフルーツは、強い日差しにさらされる環境下で効果大。汗をかき体温調節するのに必要な水分。体を弛緩させ、冷やしてくれるカリウム、失われがちなミネラル補給に最適!ところが、所かわれば、逆効果になることもある。寒い地域でトロピカルフルーツを食べる過ぎると、体が冷やされ、抵抗力も落ちてしまう。もっとも、そういう地域にトロピカルフルーツは存在しないのだけど...。
一方、人は「食」に合わせて、体の機能を適合させてきたともいえるよう。肉食主体の食生活をする欧米人の腸は短い。完全に消化されない肉類は、大腸の中で腐敗し、悪玉菌を増やす。このため、短時間で消化・排出する必要があるのだそう。そう考えると、元々「肉食」でない「腸が長めの日本人」が欧米型の食生活に傾くと、「大腸ガンや潰瘍性大腸炎などの成人病を引き起こしやすくなる」という。
宗教も、知らぬうちに私たちの食生活に入り込んでます。私たちは、仏教の影響ゆえに獣肉の利用がや乳製品をほとんど使わず、これらのたんぱく源の代用として大豆加工品が好まれてきたとか。ちなみに、「飯」をさす「シャリ」は、仏教語の「舎利」。サンスクリットの「米」を意味する単語シャーリ(zaali शालि)を語源とする。"美味しいゴハン"の影には、人の歴史あり。そう考えると、ますます世界が広がり、楽しくなってきます!
ふと、ちらし寿司が食べたい~、気分に!
イメージは「春の風景」。錦糸卵(菜の花)、
菜の花の葉(芽吹く緑)、マグロとイカ、
干ししいたけで色とりどり、華やかに。
下味のついた具材一つ一つが酢飯と一体になり
見て楽しく、味のハーモニーを奏でる。
気分&材料次第。何気ない具の取り合わせ。
でも、そこには意外な背景が!
昔から日本では太陽の動きから連想して
四季を色で表現する風習があった。
「青」は、太陽が東から昇る爽やか風景=春。
「赤」は、太陽が真上に来る南中→暑い=夏。
「白」は、太陽が西へ沈む=秋。
「黒」は、太陽が沈み暗くなる風景=冬を指す。
そして、太陽を表す「黄色」で「宇宙全体」を
いただくという説があるとか。
四季の彩り&森羅万象。日本人の美意識と精神が「ちらし寿司」に込められているんですね。
それぞれの国や地域には、食物が育つ環境に呼応した食文化があるのも、見逃せません。世界各地、自然の恵みがもたらす食材を、「風土」に合わせていただく。そこには、その土地で健やかに暮らすための知恵が込められている気がします。
香辛料の産地は、暑い地域。唐辛子は、中南米の高地が原産。成分のひとつ=カプサイシンは、血行促進&食欲増進、発汗を促す作用がある。 炭水化物の消化を促し、エネルギー補充にも一役買っいます。ターメリックや胡椒などのスパイスも、インドなどの暑い場所が原産地。そして、それら材料を使い、「薬」ともいえる料理がカレー。伝統食には、その土地にあった「身土不ニ」の英知が隠されています。
食材そのものに目を向けても、健康を維持するための「自然の恵み」が満載!南国で採れるトロピカルフルーツは、強い日差しにさらされる環境下で効果大。汗をかき体温調節するのに必要な水分。体を弛緩させ、冷やしてくれるカリウム、失われがちなミネラル補給に最適!ところが、所かわれば、逆効果になることもある。寒い地域でトロピカルフルーツを食べる過ぎると、体が冷やされ、抵抗力も落ちてしまう。もっとも、そういう地域にトロピカルフルーツは存在しないのだけど...。
一方、人は「食」に合わせて、体の機能を適合させてきたともいえるよう。肉食主体の食生活をする欧米人の腸は短い。完全に消化されない肉類は、大腸の中で腐敗し、悪玉菌を増やす。このため、短時間で消化・排出する必要があるのだそう。そう考えると、元々「肉食」でない「腸が長めの日本人」が欧米型の食生活に傾くと、「大腸ガンや潰瘍性大腸炎などの成人病を引き起こしやすくなる」という。
宗教も、知らぬうちに私たちの食生活に入り込んでます。私たちは、仏教の影響ゆえに獣肉の利用がや乳製品をほとんど使わず、これらのたんぱく源の代用として大豆加工品が好まれてきたとか。ちなみに、「飯」をさす「シャリ」は、仏教語の「舎利」。サンスクリットの「米」を意味する単語シャーリ(zaali शालि)を語源とする。"美味しいゴハン"の影には、人の歴史あり。そう考えると、ますます世界が広がり、楽しくなってきます!
by Balleta_la_reie
| 2008-04-06 15:39
| 美しい国、日本