2009年 02月 14日
才色兼備な「タイのセレブ」に、注目したい |
「タイのセレブ」と聞いて、何を連想をしますか?日本では、芸能人や俳優も「セレブ」と呼び、「特殊な能力を有する人」→「選ばれし者」という解釈からいけば、間違っていないかもしれないけれど、ここでは「お家柄」に焦点をあてて、想像してみてください。国王ご一家はもちろん、それ以外で、浮かんでくるでしょうか?え?「香港セレブ」なら、連想しやすい??名門家に籍を置き、華やかで美しい方々??はい。タイにも、そういう方々がいらっしゃいます。
タイ人も、セレブ(タイ的には「ハイソ」)に興味津々。ライフスタイルやファッション、ゴシップ(!?)など、メディアで頻繁に取り上げられ、現代的なセンスをもち、自己実現のためにビジネスを起こしたり、社会福祉に着手する"ハイソ"に注目が集まる。
Claire Chatikavanijさん(写真上)は、その一人。「タイの若手芸術家を発掘し、世界に羽ばたく機会を与えたい」。バンコク中心部の高級モール内にあるギャラリーのオーナーとして、アーティストの個展をプロデュースするなど、国内外で幅広く活躍。タイの名門中の名門家に嫁ぎ、「教養があり、趣味がよくて美人!」と、天は二物も三物も与えた象徴的な存在です。
一方、TRAKARNTA SRIVIKORNさん(通称「MAXI」・写真右)は、タイの名門家・SRIVIKORN家の長男と結婚。政治家である夫のサポートをする傍ら、タイのファッション誌のグラビアを飾ったり、スパニッシュタイル製造会社を設立したりと、精力的に仕事をこなす。
また、日本の東大に例えられる「タマサート大学」を卒業後、アメリカに留学。実家の家業でもあるジュエリー制作に必要な知識を徹底的に学んだ、知性派でもある。
10数年前、自身のブランドを、タイ国内で開催される世界有数のジュエリー展に出展。ジュエリーデザイナーとして脚光を浴びた後、香港やシンガポール、欧米でのビジネスを拡大。
タイで根強い「ジュエリー=財産価値」的な発想から離れ、ダイヤモンドなどの貴石のほか、デザインや自身のイメージに合わせ、半貴石などのカラーストーンを取り入れたことが画期的で、クラック&モダンなデザインが話題となった。数年前、東京・銀座「松屋」で、数回、展示会を開き、現在も、密かに?展開している。
数年前、ひょんなことで、MAXIのお宅にお邪魔した時、セレブぶりを感じたのは、家が高い塀に囲まれ、中が見えないこと。セキュリティーの意味も含め、門が開くまで、そこに住宅があるという雰囲気がない。世界各国の"セレブ"同様、当然、家の中も広く、初めての客は、絶対に迷うはず。まさに「House-Tripしましょうか~」の言葉が似合う。
階級社会が徹底しているタイ。相続税はなく、富める層は、代々、豊か。セレブ同士のつながりは強く、社会的に優遇され、その地位は絶対的。以前、MAXIが夕食に出かける時のことである。道があまりにも混んでいて、約束の時間に間に合わないと、警察を動員し、道路を完全に封鎖。悠々とレストランに向かったというのも、大げさな話ではなさそう。
ちなみに、タイのセレブの頂点に立つ、プミポン国王の推定純資産は、バンコクの中心部にある約14平方キロの土地の所有も含めて、約350億ドル。
これは世界の15の王族(除・日本の皇室)中、アラブ首長国連保やサウジアラビア、英国(12位)を抜いて、一位である(2008年8月現在。米経済誌「フォーブス」による)。
62年間に渡り、王位の座にあるプミポン国王。他の国王と比較して、所有している土地の公開など、資産の透明性が高まったことも一因といわれるけれど、それでも驚くばかり。タイの大手セメント会社や銀行の大株主でもある一方、個人的には倹約を旨とし、「足を知る経済」哲学を提唱したり、全国で数千の農業・灌漑(かんがい)プロジェクトを手掛けるなど、国民からの信頼が厚い。度重なるクーデター時も、最後は"王様”で決着がつくほど、政治的影響力も大きい。
タイの現・憲法規定では、国王は主権行使権、軍統帥権をもち、王室に対する「不敬罪」が存在する。王室批判をして、市民や外国人が逮捕された例があり、有罪が確定すると最高15年の禁固刑に処される。09年1月には、「不敬罪の疑いがある」として、タイ情報通信技術省は、2300件以上のウェブサイトを閉鎖したと発表した。「微笑みの国・タイ」と言われるが、一方で、そうしたお国柄なのを忘れてはいけない!? 単なる旅行でも、世界各国、どこの国にいっても、「郷に入ったら郷に従え」の心は大切ですね~。
*最後の写真は、Claire Chatikavanijさんが主催する画廊のエキジビジョン風景。Claire Chatikavanijさんご本人の写真と共に、Balletaが、某女性雑誌で執筆・写真提供したものを転用しています。
タイ人も、セレブ(タイ的には「ハイソ」)に興味津々。ライフスタイルやファッション、ゴシップ(!?)など、メディアで頻繁に取り上げられ、現代的なセンスをもち、自己実現のためにビジネスを起こしたり、社会福祉に着手する"ハイソ"に注目が集まる。
Claire Chatikavanijさん(写真上)は、その一人。「タイの若手芸術家を発掘し、世界に羽ばたく機会を与えたい」。バンコク中心部の高級モール内にあるギャラリーのオーナーとして、アーティストの個展をプロデュースするなど、国内外で幅広く活躍。タイの名門中の名門家に嫁ぎ、「教養があり、趣味がよくて美人!」と、天は二物も三物も与えた象徴的な存在です。
一方、TRAKARNTA SRIVIKORNさん(通称「MAXI」・写真右)は、タイの名門家・SRIVIKORN家の長男と結婚。政治家である夫のサポートをする傍ら、タイのファッション誌のグラビアを飾ったり、スパニッシュタイル製造会社を設立したりと、精力的に仕事をこなす。
また、日本の東大に例えられる「タマサート大学」を卒業後、アメリカに留学。実家の家業でもあるジュエリー制作に必要な知識を徹底的に学んだ、知性派でもある。
10数年前、自身のブランドを、タイ国内で開催される世界有数のジュエリー展に出展。ジュエリーデザイナーとして脚光を浴びた後、香港やシンガポール、欧米でのビジネスを拡大。
タイで根強い「ジュエリー=財産価値」的な発想から離れ、ダイヤモンドなどの貴石のほか、デザインや自身のイメージに合わせ、半貴石などのカラーストーンを取り入れたことが画期的で、クラック&モダンなデザインが話題となった。数年前、東京・銀座「松屋」で、数回、展示会を開き、現在も、密かに?展開している。
数年前、ひょんなことで、MAXIのお宅にお邪魔した時、セレブぶりを感じたのは、家が高い塀に囲まれ、中が見えないこと。セキュリティーの意味も含め、門が開くまで、そこに住宅があるという雰囲気がない。世界各国の"セレブ"同様、当然、家の中も広く、初めての客は、絶対に迷うはず。まさに「House-Tripしましょうか~」の言葉が似合う。
階級社会が徹底しているタイ。相続税はなく、富める層は、代々、豊か。セレブ同士のつながりは強く、社会的に優遇され、その地位は絶対的。以前、MAXIが夕食に出かける時のことである。道があまりにも混んでいて、約束の時間に間に合わないと、警察を動員し、道路を完全に封鎖。悠々とレストランに向かったというのも、大げさな話ではなさそう。
ちなみに、タイのセレブの頂点に立つ、プミポン国王の推定純資産は、バンコクの中心部にある約14平方キロの土地の所有も含めて、約350億ドル。
これは世界の15の王族(除・日本の皇室)中、アラブ首長国連保やサウジアラビア、英国(12位)を抜いて、一位である(2008年8月現在。米経済誌「フォーブス」による)。
62年間に渡り、王位の座にあるプミポン国王。他の国王と比較して、所有している土地の公開など、資産の透明性が高まったことも一因といわれるけれど、それでも驚くばかり。タイの大手セメント会社や銀行の大株主でもある一方、個人的には倹約を旨とし、「足を知る経済」哲学を提唱したり、全国で数千の農業・灌漑(かんがい)プロジェクトを手掛けるなど、国民からの信頼が厚い。度重なるクーデター時も、最後は"王様”で決着がつくほど、政治的影響力も大きい。
タイの現・憲法規定では、国王は主権行使権、軍統帥権をもち、王室に対する「不敬罪」が存在する。王室批判をして、市民や外国人が逮捕された例があり、有罪が確定すると最高15年の禁固刑に処される。09年1月には、「不敬罪の疑いがある」として、タイ情報通信技術省は、2300件以上のウェブサイトを閉鎖したと発表した。「微笑みの国・タイ」と言われるが、一方で、そうしたお国柄なのを忘れてはいけない!? 単なる旅行でも、世界各国、どこの国にいっても、「郷に入ったら郷に従え」の心は大切ですね~。
*最後の写真は、Claire Chatikavanijさんが主催する画廊のエキジビジョン風景。Claire Chatikavanijさんご本人の写真と共に、Balletaが、某女性雑誌で執筆・写真提供したものを転用しています。
by Balleta_la_reie
| 2009-02-14 10:06
| のんびり気ままにタイ・プチ生活