2007年 03月 07日
"抜け"が味になる |
お世話になっている方にお借りした、イタリアメイドの2足。
なぜか惹かれる魅力がある。その理由は?なぜ?
靴ひとつとっても、お国柄がみえる。
イギリスは、「堅牢、ガッチリ」。
日本は、「きっちり、きめ細か。お行儀よろし」。
そして、イタリアは、「決め込まない、空気感」。
間が抜けてても、いい加減でも、
あたかも?手を抜いた作りでも(失礼!?)
おさえるトコはおさえ、味に変える"上手さ"がある。
<左側の写真>メンズ・サイドゴア。さりげなくゴアの分量、形をアレンジ。メダリオン付きで、堅牢なアイテムにも関わらず、「えっ?このヒール合わせちゃうの?」の仕上がり。足入れしたした彼曰く「女性って、こんなに履きづらい靴で歩いているんですね...」。歩くことを無視して作っちゃう。その気概、遊び心に拍手~!by 「minima moralia」
<右上の写真>こちらは女性用。一歩間違えると「ダサ~く」なりそうなところを、いい具合にまとめてる。デザートブーツ風の甲に、6㎝のしっかり太いヒール。3mmはある厚い革を用いて、履き口は切りっぱなしに。つま先付近のストレートチップのすぐ脇に、革を寄せてヒダをあしらう。かなり微妙なバランスで、"アンバランス&危うさ"を秘めつつ、こんな風にまとめられるのは、さすが!! 女性らしさと男っぽさを、「どうだ!」のごとく、とけ込ませてしまうとは...。
実際履いてみると、踵のホールド感が、多少あまいけれど、ヒール高を感じさせない履き心地。石畳を「ワシワシ歩ける!」が、すぐ想像できる。靴を知っているお国の方が作った一品、デス。 by 「collection PRIVEE?」
さすが、イタリア。おそるべし、イタリア!!
by Balleta_la_reie
| 2007-03-07 16:45
| 靴に恵まれず。ならば...